平成26年度市町村研修会開催報告(2014.9.2~3)
[2014-09-10]
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平成26年9月2日(火)、3日(水)の両日、荒尾市にて「平成26年度熊本県企業誘致連絡協議会市町村研修会」を開催いたしました。
この研修会は、企業誘致行政に携わる市町村職員が必要とする知識や誘致活動の現状についての理解を深めるとともに、県及び市町村相互間の情報交換や親睦を図ることで県全体の企業誘致活動の推進を図ることを目的として開催しているものです。
今年度は、特に市町村において課題となっている「小中学校の廃校後の跡地利用」をテーマとして開催し、本協議会市町村会員19市町村・30名の参加がありました。 -
【1日目】
1.講演:『九州地域における設備投資の動向』
株式会社日本政策投資銀行 九州支店 企画調査課長 青木 崇氏 -
6月に実施した設備投資アンケートの分析結果を基に、九州地域における設備投資の動向について御紹介をいただきました。企業へのアンケートを集計、分析した貴重なデータであり、前年度実績、今年度計画の投資額を業種別、地域別など多角的に見て、現在の投資動向の傾向について詳しく御説明いただきました。
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2.廃校を活用した企業誘致について
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廃校跡地を利用して、芦北町に立地した株式会社アクアピア様の事例について、芦北町商工観光課で担当された松本主幹様から御紹介いただきました。
立地までの流れ、市町村における財産上の取扱いなど、同じ課題を抱える市町村にとっては、関心の高い事柄でもあり、事例紹介終了後も各市町村から多数質問が挙がっていました。
松本主幹様からは、行政手続きの遅れで操業が遅れたと言われたくないと、即対応することを心掛けていたとの発言があり、学校跡地利用に限らず、企業誘致に係わる担当職員にとっても参考となる発言も多くありました。 -
3.座談会・発表会
講演後には、6グループに分かれて各市町村の具体的な事例を元に、誘致活動での課題解決について活発な意見交換が行なわれました。本年度は、廃校跡地も含めた「不動産情報の収集及び活用について」を議題に座談会を実施しました。
不動産情報の取扱いについては、市町村ごとに取組みが異なっており、お互いに情報交換をすることで良い刺激になっていたようでした。 -
市町村単位に留まらず、地域で不動産情報を共有し、広域的に企業誘致に取り組んでいる事例もあり、県にとっても市町村の取組みを知る良い機会になっていたと思います。
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【2日目】
工場視察:冨士ダイス株式会社 熊本製造所2日目の冨士ダイス株式会社熊本製造所の工場視察には、36名の職員が参加しました。
同社は、昭和62年に学校跡地を利用して南関町に立地。現在は159名を雇用、うち95%は地元近郊から採用いただいており、地元の経済発展に大きく寄与されている企業です。
松岡所長から会社概要等をご説明いただいた後、4グループに分かれて、工場見学をさせていただきました。
同社はライン製造では対応できない多品種少量の注文にも、きめ細やかな対応をされており、同分野におけるシェアは80%に達するなど、業績を大きく伸ばしている企業です。
学校跡地を利用した事例として、各市町村とも興味深く視察をされていました。 -
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【 冨士ダイス株式会社 熊本製造所 】 ホームページ
■住所 熊本県玉名郡南関町関下1966
■操業 1949年6月6日
■生産品目 超硬工具(耐摩耗工具)、超硬合金の製造販売
■本社 東京都大田区下丸子2-17-10
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